注文住宅を建てるなら、「おしゃれな家に仕上げたい」と考える方は多いのではないでしょうか。しかし、一言で「おしゃれ」といっても、テイストやデザインにはさまざまな選択肢があります。生活をする場所である以上、家事のしやすさや快適性も意識しなくてはなりません。
この記事では、おしゃれな注文住宅を建てるために押さえておきたいポイントや、間取りのアイデア、外観・内装を決める際のコツをわかりやすく解説します。理想の住まいづくりのために、ぜひ参考にしてください。
目次

おしゃれな注文住宅を建てるには、どのような家が「おしゃれ」といわれるのかを確認しておきましょう。以下では、おしゃれな注文住宅に共通する特徴を解説します。
おしゃれな注文住宅に共通する大きな特徴は、外観から内装まで全体のテイストが統一されていることです。使用する素材の色や雰囲気に一貫性を持たせることで、住まい全体がまとまりのある印象になります。
外観・内装を含めて統一感を出すには、家づくりの構想段階で具体的な完成イメージを持つことが大切です。はじめに「ナチュラル」「モダン」「北欧風」など、マイホームのおおまかなテイストを決めておくと、色や素材の選定もスムーズになります。
基本的に、マイホームは何十年と暮らし続ける場所です。長く愛される家を目指すために、シンプルなデザインをベースに考えましょう。流行しているデザインを取り入れると、年月が経ってから飽きが来てしまうことがあるため注意が必要です。
余計な装飾を省いたシンプルなデザインであれば、流行に左右されず、時代が変わっても飽きません。さらに、インテリアによって印象を変えられるため、全体のバランスを整えやすくなります。大切なマイホームだからこそ、無駄のないデザインをベースとした上質なおしゃれを目指しましょう。
開放感は、おしゃれな住宅に欠かせない要素の一つです。特に家族が集まるリビングやダイニングは、吹き抜けや大きな窓、間仕切りの少ないレイアウトなどで空間を上手に活用すると、ぐっとおしゃれな印象になります。
室内に開放感を生み出し、実際の広さ以上にゆとりを感じる空間にするためには、自然光と風を取り込みやすく、視線が抜けるような設計を意識しましょう。開放的なリビングにデザイン性の高い家具や照明を設置すれば、それだけでワンランク上のおしゃれが叶います。
注文住宅の外観からおしゃれさを感じさせるには、周囲の環境との調和も大切です。極端に派手な色やデザインにすると、街並みから浮いてしまう可能性があります。洗練されたおしゃれを目指すのであれば、景観や住環境とのバランスを意識し、地域に溶け込むテイストや素材を選択しましょう。自分の好みを反映させつつ、街の雰囲気と調和するデザインを取り入れることが、おしゃれな家づくりの秘訣です。

注文住宅をおしゃれに見せるには、空間の使い方に工夫が必要です。ここでは、人気のある間取りの特徴とメリット・デメリットを紹介します。
吹き抜けは、1階と2階を仕切る床(天井)を部分的になくし、上下の空間をつなぐ間取りです。リビングなどを吹き抜けにすることで、家の中に広い空間が生まれるうえ、高い位置に窓を設ければ自然光を取り込みやすくなり、室内が明るく開放的になります。ただし、エアコンが効きづらくなったり、音やニオイが家全体に伝わりやすくなったりする点には注意が必要です。
リビングの一角に、蹴込み板がなく開放的なスケルトン階段を設けると、おしゃれ度が増します。シンプルな構造のスケルトン階段はデザイン性が高く、階段そのものがインテリアのように映えます。一方で、階段を伝ってエアコンの冷気や暖気が逃げやすく、小さい子どもやペットがいる家庭では落下防止などの安全対策が必須といえるでしょう。
床の高さが異なるスキップフロアをつくると、視線に動きが生まれて開放感がアップします。壁や仕切りを使わずに室内をゆるく仕切ることができ、段差を収納スペースとして活用することも可能です。デメリットとして、室内に段差ができるためバリアフリーにしづらいことや、建築コストが上がりやすいことなどが挙げられます。
建物に囲まれた位置に設ける中庭は、開放感を生み出すだけでなく、採光や通風にも役立ちます。また、外からの視線を気にすることなく屋外で過ごせる点も見逃せません。ただし、雨水が溜まりやすいため排水口の掃除が欠かせず、植栽の世話や虫対策なども必要です。
下の階の屋根を活用するルーフバルコニーは、開放的なアウトドアリビングとして活用できます。2階以上の高さに設けることになるため日陰になりにくく、見晴らしを楽しんだり、子どもの遊び場にしたりすることも可能です。一方で、掃除の手間がかかり、真夏や真冬には使いづらい点がデメリットといえます。
インナーガレージとは、建物内に駐車スペースを設ける間取りのことです。雨の日でも濡れずに車の乗り降りができ、広さによっては収納スペースとしても活用可能で、愛車を風雨から守って綺麗に保つのにも役立ちます。ただし、ガレージ以外の住空間を安全かつ快適に保つには、排気ガスや騒音への対策が必須です。
リビングやダイニングと一体化したオープンキッチンは、開放感があり家族間のコミュニケーションが取りやすい間取りです。一方、日用品を置きっぱなしにすると生活感が出てしまうため、おしゃれに保つにはこまめな片付けが欠かせません。

「おしゃれな家にしたいけれど、どこに気を付ければいいのかわからない」と悩むケースは少なくありません。ここでは、おしゃれなマイホームを建てるためのチェックポイントを解説します。
おしゃれな外観を実現するには、以下のポイントを意識しましょう。
・建物や屋根の形状をテイストに合わせる
・窓の大きさ・配置は外からの見え方と実用性を両立する
・建物を引き立たせる外構・エクステリアを選択する
・外壁は色と素材を重視する
細部にこだわる前に、まずは建物や屋根の形、外構との兼ね合いを考え、住宅全体のシルエットとバランスを決めることが大切です。また、窓の配置や大きさは見た目のニュアンスを大きく左右します。窓は採光や通風、プライバシー確保といった性能面も重要なため、デザイン性と実用性の両方を成り立たせることを意識しましょう。外壁は汚れてしまうとおしゃれ感が薄れるため、メンテナンスしやすい素材を選ぶことが大切です。
内装を決める際に大切なポイントは、次のとおりです。
・バランスのよい配色を意識する
・デザインやテイストに合った素材・色を組み合わせる
・部屋に合った照明を選択する
・生活感を隠す
重要なのは、内装全体の配色です。まとまりを出しておしゃれに見せるには、ベースカラー70%、メインカラー25%、アクセントカラー5%のバランスを意識しましょう。また、内装材には「和モダン」「北欧風」などのコンセプトに沿った素材や色を採用することをおすすめします。
照明については、部屋の用途に合った照明器具を取り入れ、間接照明などで雰囲気を演出しましょう。戸棚には扉を設けるなど、生活感が見えないようにするのもポイントです。
間取りで大切なポイントは以下のとおりです。
・十分な収納スペースを設置する
・効率的な動線を確保する
・縦空間を有効活用する
・内と外のつながりを創出する
おしゃれな空間を保つには、日々の暮らしで生活感を出さないことを心がけましょう。そのためには十分な収納スペースを設け、衣類や日用品などを出しっぱなしにしないことが求められます。加えて、効率的な家事動線を設け、片付けやすい環境を整備することも大切です。また、おしゃれな住宅に欠かせない開放感を生み出すには、縦空間や屋外スペースを活用することをおすすめします。

おしゃれな注文住宅を建てるには、建物や内装のデザインにこだわるだけでなく、入居後におしゃれな暮らしがしやすい設計にすることも大切です。以下では、おしゃれに生活するための家づくりのコツを紹介します。
家族のライフスタイルを考慮したうえで、どのように日々過ごすのかをシミュレーションしておくと、失敗のない家づくりができます。家事を効率的に行いたいのであれば、水回りを一箇所にまとめるなど、家事動線を工夫しましょう。家族が集まる時間を大切にしたいのであれば、リビングを広くし、吹き抜けなどを設けて開放感をつくり出すと、居心地のよさもアップします。デザイン性と機能性のバランスを取ることが、長く快適に暮らせる家づくりに欠かせないポイントです。
マイホームをおしゃれに仕上げるには、外観や内装のテイストを統一するだけでなく、家具や照明、カーテンなどのインテリアまで含めてトータルコーディネートすることが大切です。全体の雰囲気と異なるインテリアを置くと、それだけで統一感が失われかねません。インテリアを選ぶ際も、テイストやコンセプトに合わせることを意識しましょう。
おしゃれな空間を維持するには、見える場所に物を置かず、スッキリとした空間をキープすることが重要です。そのためには十分な収納スペースを確保し、片付けやすい環境をつくりましょう。収納を設けることで居住スペースが狭くなってしまうときは、壁面や段差の下部などのデッドスペースを活用するのがおすすめです。
理想の家を形にしていくには、具体的なイメージを持つことが大切です。頭の中で考えるだけでは具体的にイメージしにくいため、カタログを取り寄せたり、住宅展示場に足を運んだりして、できるだけ多くの施工事例をチェックしましょう。複数の事例を見比べることで、デザインの幅や選択肢も広がります。「こんな注文住宅を建てたい」というイメージがあれば、実際に家づくりをする際にも住宅会社の担当者に希望を伝えやすくなるため、打ち合わせがスムーズです。

おしゃれな注文住宅を建てるには、単に外観や室内の見た目を追求するだけではなく、入居後にスマートな暮らしができる工夫を盛り込むことが大切です。間取りや素材にこだわりつつ、家族構成やライフスタイルを踏まえて家族が暮らしやすい家を目指しましょう。
おしゃれで機能的な注文住宅をお考えの際は、ぜひ小林住宅へご相談ください。小林住宅では、性能と美しさを両立させた家づくりを手がけてきた実績があります。まずはお近くの住宅展示場で、小林住宅の施工事例をご覧ください。