注文住宅の家づくりは、検討を開始してから、完成・引き渡しまでに10ヶ月~1年半程度かかることが一般的です。その間、さまざまなステップがあり、それぞれの工程で注意点もあります。スケジュール通りの時期に新居での生活をスタートさせるには、注文住宅の流れや各ステップにかかる期間を理解する必要があります。そこで、この記事では「コツを掴んで、スムーズに計画を進めたい!」「住宅会社選びや間取り、デザインには妥協したくない!」という方に注文住宅の検討から完成までの大まかな流れをわかりやすく解説します。
目次
注文住宅を建てるまでの流れには、大きく分けて以下の8つのステップがあります。期間の大まかな目安は以下のように考えるとよいでしょう。
■ ステップ1:予算の検討
■ ステップ2:注文住宅のイメージの検討
■ ステップ3:住宅会社探し・(土地探し)
■ ステップ4:間取りの提案・見積もり比較
■ ステップ5:工事請負契約の締結・(土地契約)
■ ステップ6:建築プランの詳細打ち合わせと仕様の決定
■ ステップ7:着工
■ ステップ8:竣工・引き渡し・入居
【ステップ1~4】2ヶ月~3ヶ月
【ステップ5~6】3ヶ月~4ヶ月
【ステップ7~8】4ヶ月~6ヶ月
まずは、家づくりや土地の購入に予算がどれくらいかけられるのかを計算するところから始まります。予算を計算するには、注文住宅の建築費用+土地購入費用と、住宅ローンで借りられる金額を抑える必要があります。注文住宅にかかる費用は「本体工事費+その他工事費+諸費用」が必要になります。多くの方が金融機関で住宅ローンを申し込み、借入額から上記の費用を払っていきます。住宅ローンの借入額は、金融機関がホームページで提供している住宅ローンのシミュレーションツールを使えば、簡単に調べることができるので利用してみてください。
イメージづくりでは、家を建てる場所や将来の家族計画を踏まえた間取りの希望、デザインなど、どんな家を建てたいかを考えます。次の3つを意識しておくと、住宅会社選びや実際に相談する際にスムーズになります。
■ 施工事例集を取り寄せたり、Instagramなどで理想に近いものをピックアップする。
■ 住宅街を散歩して、外観デザインのイメージを膨らませる。
例:「モダンな家」「カントリー風」「シンプルで四角い家」など
■ 家族で意見を出し合い、こだわりのポイントをメモする。
例:「オリジナルの間取りを自分で考えたい」「住宅性能にこだわりたい」「耐震性はゆずれない」など
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注文住宅の計画の事前準備を終えたら、土地がある人もない人も住宅会社選びから始めましょう。なぜなら、住宅会社の中には土地探しを手伝ってくれる会社も多く、どんな家を建てたいのか、そのプランに合わせた土地探しをサポートしてもらうことができます。また、土地と建物の予算感を合わせられるので気軽に相談してみるとよいでしょう。まずは、大きな参考になる住宅展示場などのモデルハウスに足を運んでみてはいかがでしょうか。
気になる住宅会社から間取りプラン(建築プラン)・見積もりの提示を受け、比較して絞り込んでいきます。
ここでは、概算見積もりを出してもらうだけではなく、家づくりの要望をしっかり反映した間取りを考えてもらい、現実的な見積もりを出してもらうことで後々、予算オーバーするリスクを軽減できます。住宅会社を絞り込む過程は、満足ができるマイホーム新築のために一番大切なステップです。
1社に決めた住宅会社と工事請負契約(本契約)を締結します。工事請負契約は、マイホームの建築を依頼された建築会社が工事を完成させることを約束し、また依頼人は完成に対しての報酬を支払うことを約束するものです。多くの住宅会社では、工事請負契約(本契約)の締結前に「仮契約(申し込み)」を行い、数万~十数万程度の申込金を支払います(のちに建築費に充当されます)。このタイミングで住宅ローンの事前審査を進めるとよいでしょう。
工事請負契約(本契約)の締結後は、住宅会社とプランの詳細打ち合わせを進めていきます。その際に、話し合うのは、以下のような項目です。
・間取りの詳細
・住宅設備・建材・建具・内装/外観デザインなどの決定
・着工日や地鎮祭などの日取り
・住宅ローン本審査などの確認
また、着工前に住宅会社側では、建築確認申請も進めます。建築確認申請とは、建てる家が建築基準法などに適合しているかどうかを確認する申請です。自治体に申請する必要があり、完成した図面やその他の書類をそろえて提出します。建築確認済証の交付を受けることで、いよいよ着工可能となります。
いよいよ、注文住宅の工事着工です。新築工事が始まると、騒音や通行止めなどで近所にご迷惑をおかけすることになることがありますのでご挨拶回りをしましょう。タオルや洗剤などを持参して、ご挨拶とお詫びの気持ちを伝えることで、今後を含めたお付き合いを円滑にスタートすることができます。
着工後にも入居に備え、準備することがいくつかあります。
新居の準備はもちろん、工事の状況を確認することも大切です。工事の進捗が遅れれば、引き渡し・入居が遅れてしまいます。また、工事している内容と図面に違いがないかを確認することも非常に重要です。コンセントの位置や窓の高さ・大きさなど、細かな点も確認しておくと、後のトラブルを回避できます。
建物が完成したら、自治体への建築確認申請に基づく「完了検査」を受けます。また、建物の引き渡し前には、図面どおりに問題なく家が建てられているか施主立ち会いを行い、問題なく工事ができているかチェックをします。傷や汚れ、扉の動きがスムーズでない場所など、気になる場所があれば遠慮なく伝えましょう。引き渡し後に指摘した場合、追加の工事費用が発生する可能性もあります。引き渡し日には、金融機関から住宅ローンが実行されて建築代金を支払い、建物があなたの名義で登記され、鍵や保証書等を受け取って説明を受けます。その後、入居が可能となり、引っ越しを済ませ、新築マイホームでの生活が始まります。
理想の住まいを実現できる注文住宅ですが、いざ建てる際にはいくつかの注意点があります。
注文住宅の家づくりは、検討をスタートしてから完成までに、早くて10か月~長くて1年半ほどかかります。そのうち、工事期間は、一般的な木造2階建てなら4~6ヶ月程度です。また台風などの天気の影響を受け、工事が予定通り進まないといったことも、しばしば発生しますので、スケジュールに余裕をもって早めにスタートすることが重要です。
工事請負契約の内容をしっかり確認しましょう。契約に含まれる項目、含まれない項目、キャンセル時の対応や違約金や手付金などの支払いスケジュールなどの内容は特に注意が必要です。基本的には契約を締結すると後から変更はできなくなります。どのような些細なことも確認し、疑問をすべて解消した上で契約を締結しましょう。
最初に決めた予算内に収めるのも、当然ながら意識すべきポイントです。理想をすべて叶えようと思うと、予算はオーバーしやすくなります。また、家本体の建築費だけでなく、外構費についても考える必要があります。妥協したくない気持ちは理解できますが、毎月の返済で家計が圧迫されてしまうのは避けたいところです。引き渡し後の生活に支障をきたさないよう、無理のない返済計画を立てて、予算内に建築費用を抑えましょう。
後悔しない注文住宅を建てるために、家づくりの流れを把握することはとても大切です。
■ ステップ1:予算の検討
■ ステップ2:注文住宅のイメージの検討
■ ステップ3:住宅会社探し・(土地探し)
■ ステップ4:間取りの提案・見積もり比較
■ ステップ5:工事請負契約の締結・(土地契約)
■ ステップ6:建築プランの詳細打ち合わせと仕様の決定
■ ステップ7:着工
■ ステップ8:竣工・引き渡し・入居
こだわりの注文住宅を建てるなら、やはり細かなところまで柔軟に対応してくれる住宅会社に相談するのがおすすめです。小林住宅では、営業・設計・インテリアコーディネーター・現場監督がチームとなりお客様の家をつくるので安心してお任せください。私たちは、1946年の創業以来、一戸建て注文住宅の専業メーカーとしてお客様に感動や満足を共に共感できるお家造りを目指しています。
まずは、お近くの展示場で小林住宅の家をぜひご体感ください。
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